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2011年1月 9日

低価格でわかりやすい占術書シリーズ 四柱推命編

<追記:2018/10/28>
常時SSL対応の都合上、リンクを張り替えました。
</追記>

昨日とあるところに行って雑談してたら、「四柱推命と子平推命の違いが分からない」と言われまして。

まぁ、ぶっちゃけ四柱推命と子平推命の違いはないです。中国で子平とか八字とか呼ばれていたものが日本に来たとき「四柱推命」と訳されただけ。さて、一応四柱推命には

の2種類があります。よく「日本の四柱推命は前者で中国のは後者だ」という人がいますが、日本的四柱推命でもある程度の段階まで来ると後者のスタンスを取る流派があります。いずれにしても、「命式(占星術で言うホロスコープに対応)における五行のバランスを判断する」のが四柱推命だと言えるでしょう。

それはさておき、そこでの雑談を発展させて時々こんなテーマでblogを書いてみることにします。

でも、占術書は残念なことに値段差が激しすぎることで有名なので、本を紹介するにあたり一般の人が足を踏み入れやすくなるようにいくつかルールを決めました。

というわけで、うちにある本棚からこの条件に見合ったものを引っ張り出してみました。まずはこれ。


おそらく、いま出ているすべての四柱推命の本の中で一番スタンダードな四柱推命を説明しているのではないかと。
ただ、強弱(命式の中での五行が占める割合のようなもの)の定義が定性的で、「これどっちなのよ」と感じる人がいると思います。

逆に強弱を定量化して判断した本がこれ。


本当はこれを補完する本があるんですが出版社サイト上で絶版なのでこちらだけ。

『日本で一番わかりやすい四柱推命の本』が格局(命式のグルーピング)をした上で喜忌(その人にとってプラスに働く要素・マイナスに働く要素)を取るのですが、この本では格局をすっ飛ばして強弱を定量化して喜忌を判断していますので、本に従って計算さえすれば判断できるような構成になっています。

また、命術としての四柱推命だけでなく、開運法としての四柱推命を述べているのも特徴的です。

ただ、『日本で一番わかりやすい四柱推命の本』にはあった外格(特殊な命式のタイプ)と干支の組み合わせによる五行変化に対する説明がないことは要注意(これにより喜忌が逆転する場合もある)。

さて、四柱推命を追いかけていくと「最終的には四柱推命は十干の関係性だ」という話になってきます。それを説明しているのがこれ。


この本は以前成星出版(出版社自体は倒産)から『十干占術―秘伝 四柱推命入門』という本で出ていた本の復刻版です。
ひたすら十干とその相互関係について述べた本です。喜忌には特に触れていないのですが、関係性によるいい・悪いについて書かれている数少ない本と言えるでしょう。

で、この本の応用系なのがこれ。


強弱判定や格局に対する考え方は明澄派寄りなのですが、それ以上に重要な「じゃこれまで集まった情報を組み合わせてどう読むのよ」に対する判断方法が書いてあります。特に年柱と月柱の喜忌の関係性などこれまでにあげた本にない「ちょっと高度な見方」も記載されています。

そして、可能ならこれらの本を足がかりに中国語で書かれた四柱推命の入門書(羅量『點入八字門』や白鶴鳴『八字八日通』など)に挑戦するともっと四柱推命に対する視野が広がってくると思います。

ただ、四柱推命には「蔵干」という概念がありまして、これは「十二支を十干成分に分解したもの」なのですが、以上にあげた本で使用されている蔵干表のなかで、実際に中国(少なくとも香港)で使用されている蔵干表を使用した本は1冊もないこと、そしてそれは上級書(もっと値段が高い本)でも状況は変わらないことは頭の片隅に入れておくといいかもしれません(この事実を知らないと中文書読んだときに確実にパニクります)。

「通変そのものに吉凶がある」タイプの四柱推命の本がないぞ! といわれそうですが、今回は「中文書で書かれた入門書が読めるだけの基礎知識を身につける」をあえて最終目標に設定しましたので外させていただきました。というか、うちの本棚にそのタイプの本がないんです(もしかしたら倉庫にはあるかも......)。

というわけで、四柱推命本紹介コーナーでした。

投稿者:astsakai 2011年1月 9日 08:34