第5世代阪井占星術研究所

02025年仕様に向けてこりずにリライト中。

traditionalとorthodox

先に一言。これは特定の流派をdisる意図はありません。ただ、占術研究家としてどうしても言いたいことでして。

なお、このページに関する異論・反論はお断りさせていただきます。

traditionalとorthodoxは(占術的には)イコールではありません。

少なくとも、traditionalかどうかは東洋系だったら『四庫全書』や『古今図書集成』に記載があるかどうかで判断できます。西洋系だと難しいですが、たとえば『Christian Astrology』やAlan Leoシリーズに記載があればある程度は(古典・近代の違いはありますが)traditionally-based(伝統的であること)の証明は可能です。

逆にorthodoxかどうかを判定するのは非常に難しい、と思います。
オープンになっていない文献持ってこられてこのロジックがあるからうちはorthodoxだ、なんてフェアじゃないと思うんです。それに、ある程度はそのロジック自体traditionally-basedである必要があるのにそれを無視しているのはどういうことよ、とも思います。

だからこそ文献調査は必要。

そんなわけで、最低限traditionally-basedかどうかを判断するためにテキストの記述が最低でも二次資料と符合しているか、史実や実際の暦法などと矛盾していないかを確認する必要が出てきます。

「AはBがもとになっている」というのなら、まずはそれを証明する一次資料ないし二次資料を提示してほしい。
「うちのロジックが正統派だ」というのなら、まずはそれを証明する一次資料ないし二次資料を提示してほしい。

ネットスラング風に言い換えれば「ソース出せ」です。
そして、それが本当かどうかはその資料の文献考証によりはじめて決定しうる事項だと思うんです。

ひどいのになると、「秘伝」「奥義」だとされるロジックがまるっきり別流派のもの(それも初級クラス程度のもの)だったりするんです。別占術に対する批判のしかたすら同じ。さすがに「いい加減にしてくれ、人のこと言えないだろ」って思いました。

私の願いは「ロジックを安心して使いたい」、ただそれだけ。

私は単に安心してそのロジックを使いたいだけなんです。

real personとしての著者の方にお会いしていろいろお話しした後なら「この人だったら事前に自分で確認してる」と判断できる場合もあるのですが、そうじゃない場合はどうしても一度は一次・二次資料をチェックする必要があるんです。

たった 1 行の記述、たった 1 枚の図版だけでその本、ひいては流派全体を疑わなきゃいけない切なさを分かってください。
裏を返せば、そんな本(それも講座用テキスト)が実際にあるという事実があるんです。

「自分の流派が正統派だ!」と見なすみなさんへお願い

一度この動画をじっくり見てください。

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